観光

秋保温泉 日帰りプラン
— 磊々峡の渓谷美と名湯を満喫

奇岩が連なる磊々峡の渓谷
写真:663highland(CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

「温泉に行きたい。でも泊まりの予定は組めない」——そんなときの仙台の答えが秋保(あきう)です。市の中心部から車でわずか30分。渓谷を歩いて、名湯につかって、夕方には街に戻ってこられる。この距離感で開湯約1500年の歴史ある温泉地というのは、ちょっと反則だと思います。

「仙台の奥座敷」は、伊達政宗も愛した名湯

秋保温泉の歴史は古く、開湯から約1500年と伝わります。第29代・欽明天皇の皮膚病を癒やしたという伝説から「名取の御湯」の名を賜り、日本三御湯(みゆ)のひとつに数えられてきました。江戸時代には伊達家の入浴場も置かれ、以来「仙台の奥座敷」として愛され続けています。名取川沿いに大小の宿が並び、多くの宿で日帰り入浴を受け付けているので、ふらっと行って湯だけ楽しむ使い方が普通にできます。

まずは磊々峡へ。覗橋から川沿いの遊歩道を歩く

温泉街の入口で名取川が刻んだ渓谷が「磊々峡(らいらいきょう)」。「磊」の字が示すとおり、ごろごろと連なる奇岩の間を清流が走り抜ける景勝地で、覗橋(のぞきばし)から下流へ約650メートルの遊歩道が整備されています。歩けば往復30〜40分ほど。木陰が多く、夏でも涼やかです。

そして覗橋のたもとには、ちょっとした名物が。橋の上から岩場を見下ろすと、雨水などが岩をうがってできた「ハート形のくぼみ」が見えるんです。この覗橋ハートは2014年に「恋人の聖地」にも認定され、今やカップルの記念撮影スポット。狙って作れない自然の造形なので、見つけた瞬間はけっこう感動しますよ。

磊々峡の遊歩道から見る奇岩と清流
写真:663highland(CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

足を延ばすなら秋保大滝。轟音は「日本の滝百選」級

時間に余裕があれば、温泉街から車で20分ほど奥の「秋保大滝」までぜひ。幅約6メートル、落差約55メートルの水が一直線に落ちる大瀑布で、「日本の滝百選」に選ばれた東北屈指の名瀑です。展望台から眺めるだけでも迫力がありますが、体力に自信があれば滝つぼまで降りる遊歩道へ。水しぶきの冷気が肌に届く距離まで近づけます(階段が急なので歩きやすい靴で)。

落差55mの秋保大滝
写真:Tak1701d(CC BY 3.0 / Wikimedia Commons

モデルコース:朝出て、夕方には仙台駅

おすすめの流れはこうです。午前中に仙台駅前からバスか車で秋保入りし、まず磊々峡を散策。「秋保・里センター」で観光情報と地元のお土産をチェックしたら、昼は温泉街の食事処へ。午後は日帰り入浴でゆっくり湯につかり、余力があれば秋保大滝まで足を延ばして、夕方に街へ戻る。これで所要7時間ほど。翌日に疲れを残さない、ちょうどいい小旅行です。

秋保・里センター(観光案内) せんだい旅日和(仙台観光情報)